水圧転写方式によるフィルム加飾技術
水圧転写方式によるフィルム加飾技術は、自動車内装の木目調パネルなどで広く利用されている技術です。一般塗装では表現できない絵柄(グラフィックス)や、印刷のできない曲面に対して、多彩な表情を与えることができます。
当社では、「数は少ない製品ながら多彩なデザインを施したい」というお客様のニーズにマッチしたフットワークの軽い水圧転写によるフィルム加飾システムとその関連資材を販売しています。
既定のデザインフィルム(木目調、カーボン調、ホログラム調など)を利用する水圧転写システム「トップアートシステム (TAS)」は、比較的小ロットの生産に適しています。また、インクジェットプリンターで作製したオリジナルの画像などを転写する「リアルプリントシステム(RP)」は、よりオリジナル性の高いワンオフ製品の作製等に適しています。
水圧転写方式による加飾技術、トップアート、リアルプリントにご興味をもたれましたら、お気軽にご連絡いただけますようお願いいたします。
トップアートシステム(TAS)セット内容 ・ステンレス水槽 (H900×W1300×L570) ・トップアートフィルム 50m(10種の柄からお選びください) ・結合剤 4L ・スプレーガン(結合剤用) ・タイマー ・施工説明ムービー(DVD)
リアルプリント(RP)のセット内容(TASのセット内容に加えて) ・TopArtSystem基本セット、定着剤、結合剤、RP用フィルム20枚 ・プリンター、作業マニュアル(DVD)
水圧転写~トップアートシステム(TAS)とリアルプリント(RP)の作例
水圧転写~トップアートシステム(TAS)とリアルプリント(RP)の特徴
- 複雑な3次元曲面に多彩なフィルム加飾を施し、商品の差別化がはかれます。
- ワンオフ~少量生産に適しています。大きな設備を必要とせず、設備投資が少なくて済みます。
- 正しい環境管理・施工手順に従えば、誰でも施工でき、名人芸は不要です。
- 各種プラスチック、金属、ガラス等多くの素材に施工ができます。
- 製品のベース色やトップコートの光沢を変化させることで、多様な表現ができます。
TASプロセス
当社の水圧転写システム~トップアートシステム”TAS” は、次の手順(プロセス)でお気に入りのデザイン加飾が可能です。
- ① 水槽にお湯を入れて、25℃~30℃に保ちます。
- ② 濡れた指でフィルムの端をつまみ、溶けた面を下にして水面に浮かべます。
- ③ 約2分間後、フィルムから約30cm離れたところから静かに結合剤をスプレーします。
- ④ 結合剤を塗布すると、フィルムの表面が溶け水になじんできます。
このタイミングで被転写物を45度位の角度で沈めて転写します。
- ⑤ 模様のついた転写物は表面にヌメリガあるため、水で洗い流します。洗浄後、乾燥させます。
- ⑥ 仕上げのトップコートクリアを塗り完成です。